連続打撃動的貫入試験
連続打撃動的貫入試験システム概要
連続打撃動的貫入試験とは
この連続打撃動的貫入試験は、ロータリーパーカッションドリルの打撃掘削機構を利用して、回転させずに打撃だけを与え、任意の深さまでの打撃数を計測することにより地盤の強度を測定するサウンディング方法です。
P値の測定結果(貫入時間測定法)
開発の経緯
当初、このP値を求めるのに小型RPD機のドリルヘッドに装着した加速度計の変化から求めておりました。
測定結果の比較
連続打撃動的貫入試験の用途例
連続打撃動的貫入試験の特長
地盤を選ばない試験
アロードリルシリーズのパーカッション機構を応用することにより、粘性土・砂・砂礫・軟岩などの自然地盤から改良地盤まで、幅広い地盤に適用できます。
スピーディな試験
この連続打撃動的貫入試験は一回の試験が数十秒~数分で終了し、効率的な作業が行えます。また、利用する小型アロードリルはガイドセルを装備し、足場やヤグラの仮設が不要である他、自走式で機動性に優れています。
シンプルな試験
アロードリルによる連続打撃動的貫入試験の先端サンプラーは、標準貫入試験用サンプラーをそのまま利用することが出来ます。従って、専用ツールの準備は最小限で済みます。また、P値は貫入時間を計測するだけで求めることが出来ます。
正確な測定
P値は、N値やNd(ミニラムサウンディング)と相関性が高く、それらと同様に地盤の硬軟やしまり具合などを判別できます。
また、採取される土試料は高品質で、土質や堆積構造を一目で判別できます。一台でボーリング、サンプリング、標準貫入試験も行うことが出来、連続打撃動的貫入試験を補完・補足調査として用いることにより、効率的に精度の高い地盤調査が可能となります。
連続打撃動的貫入試験の用途
建築物、道路、堤防、改良地盤
このように、狭隘な場所では、小型アロードリルが極めて適しており、また、シンプルな試験方法による専用ツールの少ないことが極めて有効です。
既設の建築物、滑走路、軌道などの直下
アロードリルシリーズには、傾斜掘削に適した機種もあり、既設建造物の破壊なしに試験を行うことが出来ます。
トンネル、その他各種地形、地層
さまざまな現場で活躍するアロードリルシリーズならではの現場地形・地層に遭遇するとき、連続打撃動的貫入試験の精度が非常に有効です。
連続打撃動的貫入試験の適応機種
ロータリーパーカッションドリルRPD-40C
全長:5900㎜
全高:2000㎜
全幅:2300㎜(いずれも走行/運搬時)
重量:5500㎏
ガイドセル長:最大2990㎜
スペックはこちらをご覧ください。
ロータリーパーカッションドリルRPD-180C
全長:7600㎜
全高:2720㎜
全幅:2420㎜(いずれも走行/運搬時)
重量:12500㎏
ガイドセル長:最大3360㎜
スペックはこちらをご覧ください。